どうも!まついちです。
今回ご紹介するのは『ダブル/フェイス』
2017年アメリカのサスペンス映画で、日本では2018年に「未体験ゾーンの映画たち2018」で上映されました。
子供を授かる事ができない夫婦とドナー提供者・代理出産の思いをサスペンス調に描いた作品になります。
今回は広告等に見せられて、ニコラス・ケイジが主演かと思われる方は多いのではないかと思いますが脇役です!がっかりしないで下さいね。なかなかの鈍感さを発揮していますから、これもまた素晴らしい演技力だと私は思います。
「ダブル/フェイス」キャスト
役名 | 俳優名 |
アンジェラ | ジーナ・ガーション |
ケイティ | ニッキー・ウィーラン |
ブライアン | ニコラス・ケイジ |
ドナ | フェイ・ダナウェイ |
リンダ | ナタリー・エヴァ・マリー |
「ダブル/フェイス」あらすじ
あらすじ
ブライアンとアンジェラの夫妻は、ひとり娘のコーラと何不自由ない暮らしをしていた。コーラは、アンジェラの数回の流産の末に、ドナーから卵子の提供を受けやっと授かった娘だった。幸せな日々が続く中、アンジェラは公園でシングルマザーのケイティと知り合う。ケイティは、ひとり娘とこの街に越してきたシングルマザーだった。娘同士も仲良くなりケイティと意気投合したアンジェラは、医師の仕事への復帰を見据えて、シッターとしてケイティ母娘を家に招き入れる。そんな中、息子が欲しいブライアンは、アンジェラの体調を気遣い代理母での子作りを進めていた。しかし、代理母を依頼していた女性が死体となって発見され…。
公開 | 2017年 |
時間 | 106分 |
監督 | ジョナサン・ベイカー |
主演 | ジーナ・ガーション ニッキー・ウィーラン |
「ダブル/フェイス」感想
卵子提供・代理出産をテーマにしてあり、サスペンスとしての怖さを感じると同時に、当事者同士の関係性として難しい問題である事を考えさせられました。
ケイティには強い理想がありました。常に目を離すことのない母親としてのあるべき姿。確かに間違ってはいません。母親である以上子供を大切にする。当たり前の事だと思います。
ケイティが思う母と子の関係性もわからなくはないと思いますし、個人的には若干の同情の余地はあると感じました。
ですが、それぞれのあり方と言うものがあると思います。
・常に子供のそばにいてる環境をつくるのもあり
・子供を預けて社会で生きる事を選ぶのもあり
ケイティにはケイティなりの・・・アンジェラにはアンジェラなりの・・・
必ず「こうでないといけない!」というものはないと思います。
それぞれがそれぞれの家庭をつくる・生き方をつくる・愛のカタチをつくる。それがみんなの幸せをつくる事ではないかと私は思います。
この映画では少々理解に苦しむ箇所、私の理解力が足りないのかもわかりませんが、わかりにくい演出が数回出てきます。その度に首をかしげてしまいます。
①アンジェラの義理の母ドナは初めからケイティを異様に怪しみます。
ドナがなぜケイティを怪しむかの描写が全くない為不思議な感覚になります。なぜ?
②ケイティがブライアンと浮気をしているのか?と見せかけて実はリンダとレズの関係にある事。
なぜレズ???
③アンジェラが刺され病院での治療の後、医者が首を横に振ってブライアンがひどく悲しむシーンがあり、どうみてもアンジェラが亡くなったような表現なのですが、その後アンジェラは生きてるんです。なぜ医者は首を横に振った??????
このあたりがもう少しわかりやすく描写されていたらと少し残念に思いました。
ケイティの殺人もよくあんな殺し方で誰にもバレず警察にも捕まらずにいけるなぁ・・・と不思議に思いましたね。このあたりなんかも省かれていなければ、さらにサスペンスに深みが出たのではないかと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
色々と書きましたが代理出産・親子のむきあい方・家族のあり方などの取り上げる問題としてはとても良かったと思います。
それぞれの幸せはそれぞれがつくる!
それでいいのではと思います。幸せは他人が決めるものではなく自分たちで築き上げていくもの。そんな風に思えたらいいのでは?と感じさせる映画でしたね。
それでは『ダブル/フェイス』の世界へ・・・いってらっしゃい!
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