どうも!まついちです。
今回は『セブン』をご紹介します。
この作品はキリスト教の「七つの大罪」をテーマにしたサイコ・サスペンス
スカッと晴れた日などほとんど描くことなく、常に雨が降り続くような1週間を映し出し
なんとも重たい雰囲気でシリアスかつダークな世界観を描写しています。
この世界観は脚本家のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーがニューヨーク在住の頃
毎日犯罪の絶えない街で、見て見ぬ振りする自身に嫌気が差す生活を送っていたことが
大きく影響しています。
実際に「ニューヨークでの生活は嫌いだったが、それがなければセブンを書いていなかった。」
とウォーカーは言っています。
監督のデヴィット・フィンチャーはその頃「エイリアン3」が酷評され興行的にも失敗し
「新たに映画を撮るくらいなら、大腸がんで死んだほうがマシ」と述べて、1年半もの間
脚本を読まなかったのです。
かなり挫折感ハンパない状況下だったんですね。
その後配給会社の支持で脚本を読み、一度は放っていたが読み返していくうちに魅力を感じ
監督することを決めました。
結果、4週連続興行成績第1位!に輝いた超大ヒット作映画になりました。
ウォーカーとフィンチャーの思いや意地が感じられる作品になっていると私は思います。
「セブン」キャスト
役名 | 俳優名 |
デイヴィッド・ミルズ | ブラッド・ピット |
ウィリアム・サマセット | モーガン・フリーマン |
トレイシー・ミルズ | グウィネス・パルトロー |
ジョン・ドゥ | ケヴィン・スペイシー |
警部 | R・リー・アーメイ |
マーティン・タルボット検事 | リチャード・ラウンドトゥリー |
グールド夫人 | ジュリー・アラスコグ |
ベアーズリー医師 | リチャード・ポートナウ |
グリージィーFBI捜査官 | マーク・ブーン・Jr |
ワイルド・ビル | マーティン・セレン |
マーク・スワー弁護士 | リチャード・シフ |
「セブン」あらすじ
あらすじ
2人の刑事が追うのは、怜悧な頭脳を持つしたたかな連続殺人鬼。男は七つの大罪のいずれかに該当する者を狙い、おぞましい殺人を繰り返していた。そして最後には観る者の心を食い破る、驚愕のクライマックスが待つ。
公開 | 1995年 |
時間 | 126分 |
監督 | デビッド・フィンチャー |
主演 | ブラッド・ピット モーガン・フリーマン |
「セブン」感想
まずこの映画の最も重要視されているポイントは、
映像や音響によるシリアスかつダークな重たい雰囲気の世界観。
これの出来栄えが最初から最後まで一貫して素晴らしい!引用元:amazon.co.jp
それを煽るようにサイコパスな映像が次々と映し出せれていくのでダークな世界観にドンドン引き込まれていきます。捉え方によっては「ホラー映画」とさえ思えるほどです。現に監督のデヴィット・フィンチャーはそう言っています。
ただ狂気的なものを取り上げらることが多いセブンですがストーリー展開・緊張感・映像技術・音響・編集など、どれをとっても映画として素晴らしいと思います。
この映画のメインテーマとされる「七つの大罪」とは・・・
人間を罪に導く可能性があると見做されてきた欲望や感情のことを指すもの
・GLUTTONY(暴食)
・GREED(強欲)
・SLOTH(怠惰)
・LUST(色欲)
・PRIDE(傲慢)
・ENVY(嫉妬)
・WRATH(憤怒)
前もってこの七つの大罪を理解しておくと映画をみた満足度があがるので先に頭に入れておくことをおすすめします!
欲を言えば、狂気的殺人鬼=ジョン・ドゥがどうしてサイコパスになったのか?このあたりにもう少しボリュームをもたして描いてくれたらもっと良かったのになぁ・・・と個人的には思います。
さいごに
個人的にサスペンス映画で1番好きな映画になります!
ストーリーや撮影技術が素晴らしいのは上述でお伝えした通りですが、それを更に深める為の俳優たちの演技力がハンパないです!
モーガン・フリーマンは往年の頭脳派刑事で哀愁漂う雰囲気が最高に似合っていました。彼の存在感は凄いですね!もう言うことなし!!
ケビン・スペイシーも最高でしたね!完璧なサイコパスを演じていました。
ブラッド・ピットのラストのジョン・ドゥの策略と葛藤するシーンなんか、なんとも言えない表情で最高の演技力を見せつけられました。
この作品でブラッド・ピットはハリウッドスターの仲間入りになりましたね!
この作品の評価として、後味が悪い終わり方などの批判的な意見をよくみかけますが、それもこの作品の狙った所ではないかと思います。
映画の醍醐味を教えてくれたこの作品は、私の映画に対する見方を変えてくれたと言っても過言ではありません。
ウォーカーとフィンチャー2人の思いに俳優陣が応えたサスペンス映画最高傑作の『セブン』
おすすめです!
それでは『セブン』の世界へ・・・いってらっしゃい!
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