どうも!まついちです。
今回ご紹介するのは1999年公開『ファイト・クラブ』
私が個人的にデヴィット・フィンチャー監督とブラッド・ピットの最強タッグで作られた作品が大好きなのですが、「ファイト・クラブ」はその2作目にあたります。(1作目「セブン」、3作目「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」)
この作品は評価がかなりわれていて、素晴らしい!最高!今まで観た映画の中でベスト3に入る!などの高評価もあれば、駄作!わかりにくい!つまらない!などの低評価もある。
1つの作品に対していろんな意見があるのは当然だし、さらに議論が行われれば作品のためにもなり映画のことを考える時間が増えるのでとても良いことだと思うのですが、わかりにくい!からのつまらない!という意見は、私的には損をしてるなぁ・・・と思います。
確かに私も理解力がある方ではないので難しい、わかりにくいなどの感想をもつこともたくさんありますが、2〜3回みてやっと理解することもあります。その理解できた時の満足感は達成感にも似たたまらないものがあるので、わかりにくかった時は少し期間をあけて、ぜひもう一度チャレンジしていただきたい!
なので、今回はできるだけまだ観ていない方のために、この記事を読んでいただければ1回の視聴でわかるような記事になっていますので、最後までお付き合いくださいね!
「ファイト・クラブ」キャスト
役名 | 俳優名 |
ナレーター/僕 | エドワード・ノートン |
タイラー・ダーデン | ブラッド・ピット |
マーラ・シンガー | ヘレナ・ボナム=カーター |
ロバート・ポールセン | ミート・ローフ |
エンジェル・フェイス | ジャレッド・レト |
アーヴィン | ポール・ディロン |
リチャード・チェスラー | ザック・グルニエ |
レイモンド・K・ヘッセル | ジョン・B・キム |
リッキー | アイオン・ベイリー |
スターン刑事 | ソム・ゴッサムJr. |
「ファイト・クラブ」あらすじ
あらすじ
不眠症に悩む若きエリートのジャック。彼の空虚な生活は謎の男、タイラーと出会ってから一変する。自宅が火事になり、焼け出されたジャックはタイラーの家へ居候することに。「お互いに殴り合う」というファイトにはまっていく二人のもとに、ファイト目当ての男たちが集いあうようになる。そして秘密組織”ファイト・クラブ”がつくられた!
公開 | 1999年 |
時間 | 139分 |
監督 | デビッド・フィンチャー |
主演 | エドワード・ノートン ブラッド・ピット |
「ファイト・クラブ」感想
主人公の「僕」はサラリーマン。理想が高くライフスタイルにまで理想を追い求めていき、その結果生活に疲れ果てて不眠症に悩まさられることになります。
医者には睡眠薬に頼るより自然で健康な睡眠が1番だと処方を断られ、それでも薬が欲しいと伝えると、患者の会合を進められそこでやっと自分の居場所(自由)を見つけた。
それが癖になりいろんな会合に参加するようになった。そこでマーラと出会うことになるのだが、自分と同じようにどの病気にもあてはまらない彼女が会合に参加していることが目障りでまた不眠症になってしまう。
そんなある日、出張時の機内でタイラー・ダーデンと名乗る自由人と出会い、意気投合してバーで酒に酔ったあげく、殴り合う。殴り合いを続けていくうちにその痛みに奇妙な爽快感を覚えて、2人と同じよな奴らが次々と集まり、ファイト・クラブというグループが出来上がる。
そんな彼らの生活にマーラが再び関わりを持つようになり、僕はマーラを嫌っていたが、タイラーはマーラと関係を持つことになり、僕とタイラーの友情が壊れ始めていく。その後タイラーは爆弾を使いテロ行為を計画するが、僕がそれを阻止しようとする。
これが大体のストーリーになり、なんとなくお気づきになられたかと思いますが
主人公には名前がなく「僕」であるという点!ここが大きなポイントでありこれを理解していれば、この作品のわかりにくい!という感想から解放されます。そしてこの「僕」という存在に反映されるのがマーラとタイラーの2人の存在。
マーラ=自分自身
僕が不眠症から解放されるためにやっとみつけた会合の場でマーラも同じように参加し楽しんでいた。(マーラは僕を映し出した存在)なのでマーラの見た目もくまがありやつれきった雰囲気で表現されていました。僕はそんなマーラをみていて自分自身を見ているようで目障りで嫌いでした。(自分のことが嫌いだから)
タイラー=理想の自分
たくましさ・強さ・かっこよさなどの男の象徴をかねそろえた存在。弱い自分から脱却させるために痛みから逃げるな!痛みをしっかり覚えろ!痛みを武器に変えろ!などを説かれる。
最終的にはタイラーの計画を阻止し(自分の理想に打ち勝つ)マーラと手を取り合う(自分自身を認める)ことになります。
まとめると、嫌いだった自分自身をしっかり認め、認めることで自分自身を好きになる。という所におさまります。
なので最後のセリフに「これからはうまくいくよ」というのがありますが、これで納得いきますよね。
さいごに
いかがでしたでしょうか?かなり個人的な解釈が入ってはいますが、おおよそこの解釈でファイト・クラブを観ていただいてもしっくりくるのではないかと思います。
単なる暴力的なファイトの映画ではなく、誰もが持っている嫌いな自分と理想の自分、自分を認める大切さや自分を好きになる大切さなどを表現された映画なので、このあたりを理解できれば多くの方に響く作品ではないかと思います。
私も今まで以上にしっかり自分と向き合って自分の大切さを高めていきたいと思います。
それでは『ファイト・クラブ』の世界へ・・・いってらっしゃい!
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